星は夜見えるもの・・・とも言い切れない!
大きな望遠鏡を使えば、明るい星なら昼でも見る事が出来ます。
では、何等星まで見えるのでしょうか。
少し大きな口径32cm反射望遠鏡で昼の星を見てみました。
まず、太陽・月以外で最も明るい「おおいぬ座のシリウス」
マイナス1.4等星は簡単に楽に見えます。
次に「こいぬ座のプロキオン」0.4等星、これも割と簡単に
見つかりました。
最後に「ふたご座のポルックス」1.2等星です。これは少し
探しました・・・が見つかりました。
今回は、自動導入と言って、見たい天体に自動的に望遠鏡を
向けてくれるとても便利な機能を持った望遠鏡を使用しました。
ですから、望遠鏡の視野に目的の星が入っている事は確実なので、
見つけやすかったです。今回使用した口径32cm反射望遠鏡では
2等星位までなら探せそうですが、科学館の望遠鏡は口径15cm
なので、何等星まで見えるか、今度試してみたいと思います。
そして、水星1.4等も昼の空で見つける事が出来ました。
ただし、写真は夕方7時30分頃撮影したものです。
投稿者: mw2pf0bnku
水星が夕方の西空に・・・観察は難しいです。
6月4日に東方最大離隔を迎え、その後は太陽に近づきつつあります。
「東方最大離隔」とは水星や金星と言った、地球の内側の軌道を回る
惑星が、太陽から最も東側に離れる事を言います。
太陽から離れるので観察しやすい時期なのですが、水星の場合は元々
太陽に近いので、観察は結構難しいです。
最も明るいときはマイナス1等級で肉眼でも見えますが、水星が低く
なる前、つまり日没直後の空がまだ明るいうちに観察する必要がある
ので、見つけるには双眼鏡があると良いでしょう。
間違って太陽を見てしまわない様に、太陽が沈んでから探して下さい。
写真は6月9日 夕方7時32分に撮影した水星の姿で、半月状の形が
分かります。これからさらに細く三日月状になって行きます。
6月21日 部分日食観望会
今年の夏至に当たる6月21日、部分日食があります。
いつもですと児童科学館の天体観測室や屋上で開催する観望会は、
今回は新型コロナ対策で、お隣 八戸市福祉公民館の芝生で行います。
・無料・予約不要・出入り自由です。
5月29日 内合6日前の金星
5月29日撮影の金星です。
内合まであと一週間を切り、ますます細くなって来ました。
今回は動画で撮影したものを、PCソフトを使って約1500コマを合成し、
更に画像処理しました。
【撮影日時】2020年5月29日 12時33~42分
【撮影場所】八戸市児童科学館 天体観測室
【撮影機材】Nikon 15cm屈折望遠鏡 + アイピース Nikon Or9mm
Canon EOS Kiss X6i 天体改造
ISO800 動画撮影
【画像処理】AutoStakkertで約1500コマ合成
ステライメージでレベル調整、アンシャープマスク処理
6月2日よりプラネタリウム再開
6月2日よりプラネタリウム投影を再開致します。
ただし、完全予約制・人数制限があります。
観覧料は無料です。以下、詳細です。
【タイトル】「夏のほし」
【内 容】 夏の代表的な星座と神話「牛郎とおり姫」(20~25分)
【投影期間】 6月2~28日(7月からは新番組、こちらは有料になります)
【投影時間】 平日: ①15:00~ (1回のみの投影)
土日祝日 : ①11:00~ ②13:00~ ③15:00~(3回投影)
・前日までに電話でのご予約をお願い致します。 TEL 0178-45-8131
1回の投影で8組まで(1組3~4名程度)とさせて頂きます。
・プラネタリウム観覧後、ご希望により工作(土日祝日のみ)、
展示物体験も出来ます。プラネタリウム予約の際、
合わせてお申込み下さい。
・プラネタリウム観覧なしの、工作のみ、展示物体験のみ、
図書室その他のご利用での入館は出来ません。
・料 金
プラネタリウム観覧、展示物体験 : 無料
工作 : 次の3種類から1つのみお選び下さい。
①マカロンストラップ:100円
②アロマゼリー:100円
③スライム:50円
・プラネタリウム観覧・工作・展示物体験は合わせて1時間以内で
調整させて頂きます。工作と展示物体験のどちらもお申込みの場合、
順番はこちらで決めさせて頂きます。
・入館時の検温、手の消毒、マスク着用にご協力下さい。
申し訳ございませんが、未着用の方は入館頂けません。
ホームページでも案内させて頂いております。あわせてご覧下さい。
5月25日の水星と金星
5月25日の夕方、西の空低くには雲が掛かっていましたが、水星と金星、
そして月齢2.8の細い月が見えていました。
正確には水星と金星は肉眼では見つける事ができませんでしたが、
望遠鏡を使ってその姿を確認しました。
カメラの準備が間に合わず、目の代わりにスマートフォンで望遠鏡を
覗かせて撮影しました。
金星は、地球-金星-太陽と一直線に並ぶ「合」を6月4日に控えて、
これからどんどん太陽に近づき観察が難しくなって行きます。
形もますます細くなります。
水星は金星の合と同日の6月4日に東方最大離隔となり、太陽から
最も離れのますので、これからが観察の好機です。
【 金星 】
これから6月4日に向かってますます細く、大きくなって行きます。
【 水星 】
赤と青の色は本当の色ではなく、大気のプリズムと同じ働きにより色がついたものです。
5月22日 金星と水星が接近
5月22日の夕方、金星と水星が角度にして1度未満まで接近しました。
因みに満月の直径が約0.5度ですから、満月2個分より近いです。
水星はもっとも太陽に近い惑星で、見掛け上も太陽からそれほど
離れることはありませんので、観察しにくい対象です。
太陽から最も離れて見える東方最大離隔や西方最大離隔の頃に
観察すると良いでしょう。
近々では6月4日が東方最大離隔で夕方の西空で見るチャンスです。
まだ10日以上ありますが、今回は金星と言うとても明るい天体が
近くにあり、思ったより簡単に見つける事が出来ました。
水星を見るだけなら、望遠鏡よりも広い範囲を見ることが出来る
双眼鏡の方が適しています。
今回も双眼鏡で金星をとらえるとすぐ近くに水星が見えていて、
位置が分かると肉眼でも簡単に見つかりました。
写真右上の明るいのが金星、金星の左下・中央より少し右上に
見えるのが水星です。
M.Neichi
5月5日の太陽
科学館にある太陽観察専用の望遠鏡で撮影した5月5日の太陽です。
この望遠鏡はHα線と言う電離した水素原子が出す光で太陽を見る事が
出来、皆既日食のときしか見ることの出来ないプロミネンスを観察
出来ます。
プロミネンスは太陽黒点の上空に出来るのですが、ここ数年太陽の
活動が低下していて、大きな太陽黒点はほとんど現れません。
下の写真は6年前にこの望遠鏡で撮影したプロミネンスで、太陽表面
から炎の様に吹きあがっている様子が良く分かります。
【撮影データ】
撮影日時 : 2014年10月31日 11時39分~11時42分
撮影場所 : 八戸市児童科学館屋上
撮影機材 : CORONADO Hα太陽望遠鏡P.S.T
+ Meade SP26mmアイピース
iOptronCube自動導入経緯台
カメラ LUMIX DMC SZ-9
M.Neichi
「ネット科学館」公開しました。
ネットで八戸市児童科学館のコンテンツをご覧頂ける「ネット科学館」を公開しました。4つのお部屋のうち、工作室、展示室の2部屋だけですが、順次公開して行きます。
4月28日 金星が最大光度マイナス4.5等
夕方の西空で金星が明るく輝き、とても目を引いています。
そして今日が最大光度!・・・明るさはマイナス4.5等で、
これは1等星の154倍の明るさです。
そして、一昨日から昨日に掛けて、その金星のそばを細い月が
通り過ぎて行くと言う素晴らしい光景がみられました。
写真は昨日4月27日、空がまだ明るいうちに撮影したもので、
青空の中に浮かぶ月(左上)と金星(右下)の姿です。
月は月齢4.4ですが、地球で反射した太陽光が月の欠けている
部分を照らし、まるで満月の様に丸く見えています。