2020年6月21日の部分日食

2020年6月21日の部分日食は直前まで天候が心配でしたが、
終わってみれば始めから終わりまで、雲に遮られる事なく
全経過を見ることが出来ました。
観望会は、これまでは屋上で開催していましたが、今回は
科学館隣りの芝生で開催、160人もの方が参加されました。
1時間40分に渡る長丁場でしたが、芝生に座り楽な姿勢で
日食メガネを太陽にかざして観察している方もいらっしゃ
いました。
20200621日食観望会

安全の為、太陽投影板に写し出された太陽を観察しました。
20200621日食観望会2

昼に星は見えるか?

星は夜見えるもの・・・とも言い切れない!
大きな望遠鏡を使えば、明るい星なら昼でも見る事が出来ます。
では、何等星まで見えるのでしょうか。
少し大きな口径32cm反射望遠鏡で昼の星を見てみました。
まず、太陽・月以外で最も明るい「おおいぬ座のシリウス」
マイナス1.4等星は簡単に楽に見えます。
次に「こいぬ座のプロキオン」0.4等星、これも割と簡単に
見つかりました。
最後に「ふたご座のポルックス」1.2等星です。これは少し
探しました・・・が見つかりました。
今回は、自動導入と言って、見たい天体に自動的に望遠鏡を
向けてくれるとても便利な機能を持った望遠鏡を使用しました。
ですから、望遠鏡の視野に目的の星が入っている事は確実なので、
見つけやすかったです。今回使用した口径32cm反射望遠鏡では
2等星位までなら探せそうですが、科学館の望遠鏡は口径15cm
なので、何等星まで見えるか、今度試してみたいと思います。
そして、水星1.4等も昼の空で見つける事が出来ました。
ただし、写真は夕方7時30分頃撮影したものです。
20200612

水星が夕方の西空に・・・観察は難しいです。

 6月4日に東方最大離隔を迎え、その後は太陽に近づきつつあります。
「東方最大離隔」とは水星や金星と言った、地球の内側の軌道を回る
惑星が、太陽から最も東側に離れる事を言います。
太陽から離れるので観察しやすい時期なのですが、水星の場合は元々
太陽に近いので、観察は結構難しいです。
最も明るいときはマイナス1等級で肉眼でも見えますが、水星が低く
なる前、つまり日没直後の空がまだ明るいうちに観察する必要がある
ので、見つけるには双眼鏡があると良いでしょう。
間違って太陽を見てしまわない様に、太陽が沈んでから探して下さい。
写真は6月9日 夕方7時32分に撮影した水星の姿で、半月状の形が
分かります。これからさらに細く三日月状になって行きます。

mercury20200609